南禅寺は、臨済宗南禅寺派の大本山で、京都五山の首位にたつ禅寺です。1291年(正応4年)亀山上皇が離宮を改めて建てた寺です。石川五右衛門の「絶景かな絶景かな、春の眺めは一目千両・・・・」台詞で有名な三門は、1628年(寛永5年)大坂夏の陣に倒れた将士の菩提を弔うため藤堂高虎によって再建されたもの。石川五右衛門は1594年(文禄3年)に処刑されたと伝えられているので、このことは完全なフィクションということになります。大方丈南面の庭園は慶長年間(1596~1615年)小堀遠州作と伝える禅院式枯山水庭園で、巨石の姿から俗に「虎の子渡しの庭」と呼ばれています。
 無鄰菴(むりんあん)は、明治27年~29年(1894年~96年)に明治・大正の元老山県有朋(やまがたありとも)が京都に造営した別荘です。この別荘の名称は有朋が長州に建てた草庵が隣家のない閑静なところであったことから名付けられたそうです。有朋が自ら設計し、小川治兵衛(おがわじへえ)が作庭したもので、東山を借景し、疎水の水を取り入れ三段の滝、池、芝生を配した池泉廻遊式庭園です。ここの洋館2階には江戸時代初期の狩野派による金磐花鳥図障壁画で飾られた部屋で、明治36年4月21日元老・山県有朋、政友会総裁・伊藤博文、総理大臣・桂太郎、外務大臣・小村寿太郎の4名で、日露戦争開戦直前の我が国の外交方針を決める「無鄰菴会議」が開かれました。

 南 禅 寺 京都市左京区南禅寺福地町86 ☎ 075-771-0365
  8:40~17:00  散策自由  方丈と三門は各600円  
       
 無 鄰 菴 京都市左京区南禅寺草川町31 ☎ 075-771-3909 
  9:00~17:00  600円