黄檗宗(おうばくしゅう)の王龍寺(おうりゅうじ)は、飛鳥カンツリー倶楽部の中にあります。山門をくぐると、深閑とした森の中に石敷の登り坂がつづいています。王龍寺の森は、ヤマモモ、ヤブツバキ、アセビ、ベニシダ等の貴重な自然林として奈良市の文化財となっています。
 聖武天皇の勅願寺といわれ大きな寺院でしたが、筒井氏の兵火で焼失して廃寺となりました。元禄2年(1689)になって、黄檗宗の寺院として復興して、現在の寺域を整えました。
 本堂内には、花崗岩に彫られた磨崖仏があり、本尊十一面観音立像(175cm)、不動明王立像(85cm)があり、前者は、建武3年(1336)、後者は、文明元年((1469)の刻銘があります。

 王 龍 寺 奈良市二名6-1492 ☎ 0742-45-0616
9:00~17:00   散策自由