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オルトフォン・カートリッジ


MCQ5-SH4R
 日頃はメインのUSB−DACでCDをリッピングしたのもやハイレゾを聴いていますが、偶にはアナログのレコードを聴くことがあります。
 レコードは、ジリパチの雑音を取り除くためにメンテに手間が掛かりますが、カートリッジを交換することにより、違った音質で聴くとこができるという面白さもあります。
 DENONのDL-103というMC型のカートリッジをメインに使っていますが、DL-103は今から56年前の1964年にNHKと共同開発されたものなのでどのようなジャンルの音楽にも対応でき、放送局の酷使にも耐えるようなカートリッジを目指して作られたものだろうと思います。現在でも発売されているロングセラーです。
 あまりにも古い設計なので、最近のMC型のカートリッジを聴いてみたくて探していたのですが、デンマークのオルトフォンというカートリッジがありますが、値段が高くてUSB−DACがメインの者には手が出ません。最近数量限定製品でヘッドシェル付きで「MCQ5−SH4R」というカートリッジが発売されました。それぞれ単品でも販売されていますが、この限定品の方が安価です。
 
HSR-AG
 
 オーバーハンクを調整して、早速試聴。 低音が豊かになり新しいMC型、オルトフォンはこんな音がするのかと、納得しながら聴いていましたが、中高音がガサついて聴いていられない音が出てきました。オルトフォンと言えどもMC型では安価な製品なのでこんなものかと、少し高い授業料だったとDL-103に戻すことにしました。
 それでもせっかく買ったものなので、改善する方法はないものかと思案していましたが、ヘッドシェル・リード線が細くて頼りないものだったので、交換することにしました。
 買ったのは、オヤイデのHSR−AGという銀線を使ったもの。交換して試聴。 中高音のガサつき等の雑味が消えて、よい音に大変身しました。こんな短いリード線なのにこれだけ音が変わるのかと驚きました。これからは、DL-103に変わってMCQ5がメインカートリッジになりそうです。 リード線の交換をお勧めしたいと思います。 注意としてHSR−AGは、取り付け口が硬いので千枚通しなどで少し広げる、予めS字型に曲げておくなど取り付けには慎重におこなってください。 
 結論として、リード線をHSR-AGに交換することを条件に、お勧めのカートリッジです。

                                               (2020.05.31)