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30年振りにレコードプレーヤーを更新すると、次に欲しくなるのがカートリッジというのが、自然な流れではないでしょうか。そしてカートリッジとトーンアームを繋ぐヘッドシェルも新たに購入することにしました。
 ヘッドシェルもCDの時代になって少なくはなったのでしょうが、それでも各種の材質を使用した数多くのヘッドシェルが販売されていますが、山本音響工芸のHS−3というツゲ材で作られた木製のシェルと購入しました。スピーカーのインシュレーターに同社のアフリカ黒檀材のウッドブロックを買ったので、木製のシェルのことは知っていたのですが、使用木材も買ったツゲの他に黒檀、アサダ桜とあり散々迷った末に見た目もきれいで、優しい音が聞こえそうなツゲ材を買うことにしました。カーボンやチタンといった金属製のシェ

ルが多いのですが、スピーカーは99%木製で作られています。もっと金属製もあってもよさそうに思うのですが・・・・ ということで木製の方が響きが良く優しい音がするのではないかと思い、黒檀ほど固くはないが印鑑に使用されているほど固い木材であり白くて見た目も良さそうな、ツゲ材のヘッドシェルを買ったしだい。
 さて、その音ですが先入観があるかもしれませんが、円やかな優しい音がするように思います。

  次には、カートリッジです。昔々にDENONのDL−103を買ったのをずっと使っていました。現在でも継続販売されているMC型の代表的カートリッジですが、設計が古いので現代に設計された新しいものはどんな音がするのだろうかと思い購入することにしました。 プレーヤーを25000円だったので1万円前後と決めて選択開始。試聴のできるところはないので、インターネットでその評判を見るしかありません。最終的に残ったのがオルトフォンの「2M RED」とゴールドリングの「ELEKTRA」。オルトフォンは、MC型でヘッドシェルと一体型の高価な製品がありますが、「2MRED」はMM型でこの4種あるシリーズの最も安価な製品。ゴールドリングは、これと安価な「ELAN」がありました。悩みましたが、最も安価なグレードより2種類だけれど高い方の「ELEKTRA」にしました。オルトフォンというネームバリューには相当悩みましたが・・・・・・

 そんな経緯を辿って購入したゴールドリング「ELEKTRA」ですが、音質は広がり奥行きがあり、明るい音がします。クラシックも良いですが、ポピュラー系の音楽に向いているように思います。DL−103と比較すると音の広がり、奥行き感は大きな違いはありませんが、明るさ、華やかさが少し差がありように思います。MM型とMC型の特徴が現れているのかもしれません。聞く曲によってこの2種類のカートリッジを使い分けて行こうと思っています。


                                                      (2013.2.01)