戻 る



 マイクロ SOLIDー5    
30年ぶりにレコードプレーヤーを更新しました。レコードのジリパチが何ともイヤでCDが発売されたから100%CDに移行しました。更にCDからSACDに移行しています。そんな中、中古専門のオーディオ店に行ったら店長が音楽を聴くならレコードというアナログ派で、DENONのDP-790にDENONのDL-103を持っているがレコードは全然聞いていないと言ったら、DL-103が泣いているもう少し良いプレーヤーで・・・・と言う。良いプレーヤーは、ジリパチの雑音もそれほど気にならないという。試聴してみると確かにそれほど気にならない。雑音でレコードプレーヤーの善し悪しを判断するのもどうかと思うが、店長は良いプレーヤー、すなわち高い製品はジリパチは全然気にならなくなると力説された。それと現在のプレーヤーよりレコード全盛期に作られた製品の方が断然良い。現在の製品は主流はCDなのでレコードプレーヤーは売れない。即ち、値段が高わりには性能はそれなり。
 そこで、現在では消滅したレコードプレーヤー専業メーカーだった「マイクロ精機」が1974年頃に発売した「SOLIDー5」を25000円で購入することにしました。当時は、定価54800円なのでDP-790と7800円しか差がないので、性能はほとんど同じと思いましたが、マイクロの製品だし38年経過した物にしてはきれいなので買うことにしました。
 
 早速、セットして試聴開始。ダイレクト・ドライブからベルト・ドライブに変わったのが機能的に大きく変わったところ。38年前の代物だけに不都合な部分があるかも・・・とチェックしましたが、問題なしダストカバーもきれいなもの。さて肝心の音ですが、明らかに音の奥行きが感じられ、音の分離も良くなった感じです。ジリパチの雑音ですが、音が前に出たので雑音が奥に引っ込み気にならなくなりました。ドルビーノイズリダクションシステムの理屈と同様です。マイクロのトーンアームは、デノンのアームより優秀なようです。これならLPレコードを聞く機会が多くなりそうです。というよりこの頃はレコードばかり聞いています。これからは中古レコード店周りが多くなりそうです。
 これからレコードを聞いてみようと思う人は、今の製品を買う前に中古のレコードプレーヤーを探して見ることをお勧めします。やはりレコード全盛期に作られたプレーヤーはひと味もふた味も違うようです。即ちC/P比が高いということです。
 
                                                   (2012.3.25)