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 CDプレーヤー


 マランツ SA−15S2 最近やっとのことで、SACDプレーヤーを購入することが出来ました。マランツのSA−15S2という安価な製品ですが、以前のCDプレーヤーは10年以上は使用しているので日進月歩のデジタル製品ですから、性能の向上の期待とスーパーオーディCD(Super Audio CD,SACD)を聴いて見たくなったからです。
 SACDが規格化されてから10年になるのに今更という感もしないでもありません。早速1枚目のSACD、ホルストの惑星を買ってみました。ウーン確かに広がりが違う、左右より奥行きが感じられる。従来のCDは平べったい感じですが、厚みがある。CDを聴いていたときは、あまり気にはしなかった事ですが、SACDを聴くとその違いが顕著に表れていました。従来のCDをSA−15S2で聴くとまろやかな音で聴くことが出来ました。
 
 ところで、SACDだけでなく最近相次いで新しいCDが発売されています。従来のCD規格ですが、音質向上のため新しい素材を使ったCDが、「SHM-CD (Super High Material CD)」、「HQCD (Hi Quality CD)」、「ブルースペックCD (Blu-spec CD)」と発売されています。従来のCDとどれだけ違いがあるのでしょうか。SACDは、新たなSACDが使用できるプレーヤーが必要ですが、これらのCDは従来のプレーヤーで再生できるのが、売りのひとつとなっています。 規格を一覧表にすると、
                   

  区    分  規             格  試聴の個人的感想
SHM-CD  
 従来よりも透明性がある液晶パネル用ポリカーボネートを使用している。
  
 
 
・ カルロス・クライバー指揮ウィーンフィルのベートーヴェンの交響曲第5番と第7番は従来のCDを持っていたので、聞き比べをした。SHM-CDの方が音がまろやかになり、奥行き感が増して確かに聴きやすくなった。その他2〜3枚買ったが、同じような感じであった。
 
 ・ ヴィヴァルディの「四季」は、イ・ムジチ合奏団の4回目のデジタル録音された従来のCDを持っていたのでこれも聞き比べをする。室内楽でデジタル録音されたものなのかもしれないが、私の装置・耳ではその違いを感じることができなかった。

HQCD  
 
SHM-CDの対抗策として開発されたもので、液晶パネル用ポリカーボネートを使用しているのは同じだが、従来のアルミニウムに換えて特殊合金を反射膜に採用して高精度に読み取ることが出来るようになった。
 
 
 
金聖響指揮オーケストラ・アンサンブル金沢のベートーヴェン交響曲第7番、ブラームス交響曲第1番を買った。従来のCDは持っていないので単純比較はできないが、広がり、奥行きがあり、低音が豊富になったように思える。現在は、HQCDはこれしか持っていないので、何とも言えないところではなるが、SHM-CDより良いような感じがする。
 
 
ブルースペックCD  
 
高画質のDVDブルーレイの製造技術であるブルーレーザーダイオードカッティングを用い、記録面にはその素材として開発された高分子ポリカーボネート樹脂を素材として使っている。
 
 
 ・ ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団によるベートーヴェン交響曲6番「田園」は愛聴盤なので期待して購入した。聞き比べると、サーというノイズや第一楽章の冒頭でパチンという音も従来のCDよりよくわかるようになったので、高音の伸びがよくなったのであろうが、全体としてそれほど差がありようには思えない。期待していたのに少しガッカリである。
 
 ・ アバド指揮ベルリンフィルのベートーヴェン交響曲第9番「合唱」も買ったが、これは従来のCDは持っていないが、何だかよくわからないというのが感想。

  


 このようなものの感想は、個人差が大き出るのは当然ですが、当方の装置と耳ではこんなものでした。それほどの差は無いというのが全体の感想です。  『SHM-CD < HQCD < ブルースペックCD』 素材や生産技術を考えるとこのような順になるように思えるのですが、どうなんでしょうか。
SACDの方が良いように思えます。規格が違うのだから当然のことですが・・・・ インターネットによる音楽の配信によりCDが売れなくなっているそうで、それを打開するために高音質CDが値上げして発売されています。この新しいCDも1000〜1500円程度で販売してほしいものです。 それとSACDもこの材質を使って発売してほしいものです。
 
                                                         (2009. 5.18)