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再 生 装 置 (3)
オーディオに興味を持ち始めてからアンプはソリッドステートをずっと使ってきました。真空管はS/Nが悪い。歪み率も高い。パワーが小さい。真空管は寿命が早い。(だから真空管はシャーシーに直付けでなくソケットにはめ込まれている。)等の理由により今更真空管アンプを使う必要がないと思っていたので、スピーカーを更新したのでアンプも更新すべく、アキュフェーズのE−213、ラックスマンのL-505fのプリメインアンプをターゲットにしていたのです。大阪日本橋のオーディオ店で眺めていると、スターリングでクラシックを聴くのであれば、真空管アンプが良いとのこと。弦楽器が刺激のない艶やかな音が好みなら真空管が尚更良いという。聞き比べるとそのように聞こえるように思える。ボリュームをいっぱいに右に回しても音が割れない。ソリッドステートなら確実に音が割れてしまうのに真空管はそのようにならない。アキュフェーズやラックスマンより値段も安い。真空管を見ているだけでも、何だか暖かみを感じる。そんなたわいのない理由も一つにして管球式プリメインアンプに決めました。
レーベン CS300は次のような仕様になっています。
使用真空管 |
出 力 |
消費電力 |
出力インピーダンス |
寸 法(W×H×D) |
重 量 |
そ の 他 |
EL84 ×4
5751 ×2 |
12w/ch |
65w |
4Ω/6Ω/8Ω |
360×140×270 |
10kg |
バスブースト
ヘッドフォン端子
左右バランス
テープモニター |
アンプの裏を開けてみると、きれいに配線されています。ソリッドステートのようなプリント配線でなく、手作業による配線になっています。こんなところにアナログ的で暖かみがある音が生まれるのかもしれません。
トランジスタに比較すれば、数値的には劣っている方が多い真空管ですが、今なお生産され続けているのは、測定機では計ることができない部分で、その良さがあるからでしょう。切れのある音を好む人は、ソリッドステートアンプ、艶やかで、暖かみのある音を好む人は管球式アンプということになると思います。
(2007. 1.22)
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